日本の宇宙開発産業は近年、急速な成長を見せています。以下に、日本株の注目すべき宇宙関連銘柄をいくつか紹介します。
三菱重工業(7011)
三菱重工業は、日本のロケット打ち上げ事業の主要プレーヤーです。H-IIAロケットや新型H3ロケットの開発を手掛けており、今後の宇宙ビジネス拡大に向けて注目されています。
IHI(7013)
IHIは、ロケットエンジンのターボポンプやガスジェット装置などを提供しています。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の開発にも関わっており、宇宙関連技術の重要な担い手です 。
川崎重工業(7012)
川崎重工業は、ロケットの衛星フェアリングの設計・製造を行っています。再使用型宇宙輸送機の開発にも携わっており、国際宇宙ステーションでの実験にも参加しています 。
スカパーJSATホールディングス(9412)
スカパーJSATは、多数の衛星を保有し、通信サービスを提供する企業です。自治体や電力・ガス会社、船舶や航空機向けの衛星通信サービスを展開しており、宇宙通信分野での重要なプレーヤーです 。
トヨタ自動車(7203)
トヨタ自動車は、JAXAと共同で月面探査ローバー「ルナ・クルーザー」の開発を進めています。このローバーは燃料電池をエネルギー源とし、月面での長距離走行を可能にする予定です 。
宇宙関連投資信託
宇宙関連銘柄に投資するための選択肢として、以下の投資信託が人気です。
- eMAXIS Neo 宇宙開発:三菱UFJアセットマネジメントが提供するこのファンドは、純資産額62.66億円で、宇宙開発関連企業に投資しています。
- 東京海上・宇宙関連株式ファンド:東京海上アセットマネジメントが提供するこのファンドは、宇宙関連企業の株式に投資し、為替ヘッジも行っています 。
今後の展望
日本の宇宙産業は政府の後押しもあり、2030年代初頭に現在の約1.2兆円の規模を倍増させる目標を掲げています。また、スタートアップ企業や異業種からの参入も増えており、宇宙関連ビジネスの多様化が進んでいます 。
宇宙関連銘柄は、人工衛星の利用拡大や国際プロジェクトの推進により、今後も注目を集めることが期待されます。投資家にとっては、成長が見込まれる分野として魅力的な選択肢となるでしょう。